2005.06.23.(木)      バブルの遺産

 さて、今さら言うまでもないことなのだが。
 オバサンは年寄りなので、「あの」バブルの時代にはすでに社会人だったのであった。
 バブル期といえば言うまでもなく、日本全国が異常な好景気に沸きかえり、猫も杓子も「狂乱のマネーゲーム」にうつつをヌカしていた時代である。結果、春闘の季節を迎えるたびに、しがないOLの給料もそれなりに上がってってくれたわけで…どんくらいまで上がったかってーと、そうだわねぇ…(遠い目)。

 当時はボーナス支給まで待てば(そして別途海外旅行とかにお金を使ったりしなければ<これ重要)、シャネルやカルティエのバッグ、あるいはフェラガモの靴などといった定番ブランド品がカード一発、一括払いで買えたことをここに謹んで告白致します(だけどさすがにスーツとかは無理だったなー<笑)。

 とはいえ普通に暮らしてる分には、そんな「さねる」や「かるちえ」、「へらがも」なんて必要あるわけない。だがその一方、社会人ともなればそれなりのおされ(=おしゃれ)をせにゃならん状況にぶち当たったりするのもこれまた仕方のないことで。
 ある日あるとき、とある事情により、ついに管理人はある程度きちんとした高級バッグを用意しなければならなくなってしまったのであった。しかもそれはタイミングのいいことに冬のボーナス支給三日前! …てなわけで「おし! そんじゃここはいっちょ、思い切ってブランド品でも買ったろかいっ!!」と決心したのはいーんだが、実は当時のオバサン(いや、さすがにあんときゃおねーさんか…@再び遠い目)、バッグ購入についてはちょっくら苦い思い出があったのである。

 それは社会人になって間もない頃、生まれて初めて「友達の」結婚式に招待されたときのこと。結婚式といえば当然正装、そして季節は初夏。なので若かりし日の管理人、当時の自分にとってはかなり高価なバッグを奮発したのであった(バッグの名誉のためにつけ加えておけば、それも一応ブランド品。だけど直営ブティックとかで売ってる高めのものじゃなくて、デパートなんかに並んでるお手ごろ値段のヤツね)。色は純白、いかにも夏らしくて涼しげかつ繊細なデザインの、そりゃー綺麗なバッグでしたさ。だがしかしっ!!

 いざ当日、わくわくしながらそのバッグに中身を詰め込もうとしたら。

 …ものが全然入らねぇじゃんかよ、コレ(滝涙)。
 正装用っちゅーことであまりに繊細すぎるデザインを選んだせいか、財布とハンカチ入れたらもう満杯。
 …あのー。アタシ一応今日は目一杯ドレスアップしてるんスけど。もちろん、お化粧もバッチリキメちゃったりしてるんスけど…。
 結局、油取り紙と口紅だけをわずかな隙間に押し込んで出かけましたさ。当然、披露宴から二次会まで、化粧直しに使える道具はその二種類のみ。…いや〜、家に帰って鏡見たら、ファンデーションがあちこちハゲちゃってかなりみっともない顔になっちまってやんの。だけどそれも仕方ねぇよなぁ…。何せコレ、コンパクト入れると財布が入らなくなっちまうんだからさぁぁぁっ!!

 …以上のような暗い過去をしっかと心に刻みつけ、柄にもなく某ブランド直営ブティックに出陣した管理人、しばしのちには無事お目当ての高級バッグ(ちなみにこっちは冬モノ)を購入することに成功したわけだが。
 すでにそのとき、かつての失敗を糧にちびっとばかり成長していたおねーさんの目には、色やデザインなんぞの入る余地はこれっぽっちもなかったのであった(いや、そりゃちょっとは気にしましたけどね)。え? そんじゃ何を最も重要視して選んだかって? ンなもん決まってるじゃんよ。

 …容積。



 …あれから十年余、いまだにその冬物バッグは「管理人の私物の中で一番の値打ちモノ」として君臨しております。
 選び抜かれた素材、そこかしこに光る職人技は、まさにバッグを超えた芸術品と言ってしかるべきものでしょう。
 ただ、そのバカデカさゆえに。
 「優雅」「繊細」「たおやかさ」といったコンセプトの装いには鉄板で合わねぇ…っちゅーのは一体どーすりゃいいんでしょうねぇ…(核爆…しつつ号泣)。



 …は? ねぇママ、ボク今、ものすごぉ〜く聞き慣れない単語を聞いたような気がするんでちが…。優雅? 繊細? たおやかさ? …何しょれ。
 あのでちねぇ、しょの手のコンセプトの装いに合わないのはバッグじゃなくてアナタでち。「馬子にも衣装」とは言いまちが、どんなお洋服もアクセサリーも靴も小物も、「ガサツで粗暴で口の悪い、おまけにヨッパライのオバサン」を優雅で繊細、たおやかな貴婦人に見せることはできまちぇ〜ん♪(<またも突然乱入し、言うだけ言って脱兎のごとく出張先へ逃走する案内人)



2005.06.20.(月)      すみません…っ! とうとう力尽きました…(涙)

 サイト開設以来、気がつきゃすでに二年近く…今まで無事やってこられたのも、これひとえにおいで下さる皆様方のおかげと感謝もひとしお(深々と平伏)の今日この頃。
 …ですが皆様、申し訳ございません。管理人、とうとうネタが尽きました。もう、限界です…っ!



 ああ、すみませんすみません…っ!! でもコレ、決してSS執筆やサイト運営に関してのことじゃなくて…っ。そう、ネタが尽きたのは弊サイト名物グラデーション! IE5.5以上あるいはDirectXでなければ表示不可能、はっきし言ってそれ以外のブラウザをお使いの皆様方にとっては単なる嫌がらせにも等しいんだけどここまでやっちまったからには引くにも引けねぇ…てなわけでいまだ狂ったように多用しているアレでございます。

 これまで管理人は、背景グラデ及び文字色にはWebセーフカラー、256色だけを使っておりました。というのもこのWebセーフカラーというヤツ、パソコンで使われている数百万色の中でも最も安定した―機種やOS、ブラウザの種類はどうあれ、ほぼ変わりなく同一に表示される色と言われているからです。数百万色の中の256色なんてほんのわずかなものですが、それでも「たかが256色、されど256色」。そのうち2色を組み合わせて作れるグラデーションは256×255=65,280通り、さらにフォントの色まで計算に入れれば256×255×254=16,581,120通りの組み合わせが可能じゃ〜ん♪ などと、サイト開設当時の管理人はごくごく簡単に考えていたのですが…ところがどっこい現実は、そうそう甘くなかったのでした。

 たとえ何万通り、何千万通りの組み合わせが可能といってもそれはあくまで理論上のこと。256色どう使おうがアタシの勝手、などとうそぶいてみたところで、やはり人として許されない色の組み合わせはあるってモンで。

 かつて管理人はごく淡い赤と緑のグラデを使ったことがありましたが、これってば淡色だからこそ許される組み合わせ。原色の赤と緑ももちろんセーフカラーには含まれておりますが、だからと言ってもしも原色同士を組み合わせたりなんかしたら、ページを開いた皆様方のうち二人に一人は鉄板で引いてしまわれるに違いありません。ついでに原色の紫と黄色、原色のオレンジと青、原色の…(考えただけで目に悪いからもうやめんか>自分)。
 さらに、色の組み合わせにはトーンや彩度の問題もあったりします。淡色同士や濃色同士ならともかく、もしもごく淡い色ととんでもなく濃い色なんぞを組み合わせちゃったりしたら、一体フォントにはどんな色を持ってくればいいのでしょう(淡色を使えば背景の淡色にまぎれて読み辛いし、濃色を使えば濃色の背景に…うわぁぁぁぁっ<狂乱)。彩度の違う色もまた然り。ま、読み易さだけを考えりゃこっちはまだマシかもしんないですけんども、いきなり超鮮やかなセルリアンブルーと思いっきしくすんだ茶色なんぞを組み合わせたりしたひにゃ、皆様に引かれてしまう以前に、管理人の頭の中身を疑われてしまいます(え? もうとっくに疑ってる…? あ、だったら別に構わないかも♪ <コラ!)。

 なので管理人、もうWebセーフカラーにこだわるのはやめました(実は先に掲載した「聖母(マドンナ)たちの謀略」にもすでにセーフカラー以外の色を使ってたりして<汗)。今後はグラデ及びフォントとも、使える色なら何でもあり…これまで「かなり微妙だから」と避けていた組み合わせなんぞも積極的に取り入れていくつもりでおります。
 …なので。もしかしたらこれから先、パソコンの機種によっては色の境目がどーもはっきりしない、グラデというよりほぼ1色使い…と思われるような背景を指定してしまう可能性も無きにしも非ずなのですが。
 それでもできるだけ皆様がご覧になり易い、そして視覚的にも「綺麗」と思っていただけるページを作るために誠心誠意努力していく所存でございますので、どうかこのささやかな方針変更をお許し下さいますよう、伏してお願い申し上げます。



2005.06.02.(木)      私の内なるケモノ

 今を去ること千年前、かの清少納言の時代には「春はあけぼの、夏は夜」だったそうだが…現代においての春から夏にかけてといえば、そのものずばり「納税」の季節だったりする。
 ったくもう、ついこの間確定申告が終わったばっかだってぇのに今度は自動車税だとよ。しかもせっかく所得税還付という悲願を達成し、ゼー○ショから返してもらった還付金丸ごと取られた上に足まで出たってーなぁどーゆーこっちゃいコンチクショー!!
 …などといくら怒り狂ったところで、所詮名もない庶民にはどーしよーもねぇ。そこで仕方なく、税金払いに郵便局へ出向いてったんだけんどもさ(<銀行でも支払いできるんだけど、あまりに混んでてねぇ…郵便局ならまだマシかと思ったんよ)。
 何と管理人、そこでとんでもないモノを目撃してしまったのであった。

 それは何の変哲もないただの貼り紙。ま、例の「個人情報保護法案」とやらが成立しちゃったことでもあるし、お客様皆様も個人情報の管理にはお気をつけ下さい、住所氏名や郵便貯金口座の番号なんかが書いてある書類はどうか持ち帰ってちょうだいね〜、というお願いにしか過ぎなかった。
 ならば何が管理人の神経を逆なでしたのか。それはずばり、この一行っ!
「…つきましては、そのような書類はみなお持ち帰りいただけますようお願い申し上げます」
 この文章を見た途端、管理人の中で目覚めた動物的本能、ケモノの勘。
 …そう、私の中には一匹のケモノが棲んでいる。中学高校の定期テストから大学受験に至るまで、こと「国語」と名のつく科目においては驚異的な凶暴さを発揮し、飼い主(…ってーか宿主…寄生主?<笑)を助けてくれた愛いヤツが。

(違うっ! これは違うぞっ!! 正しくは「…お持ちかえり下さいますようお願い申し上げます」だぁぁぁぁっ!!)
 ああ、怒りに目を血走らせ、口の端からよだれをたらしつつ鋭い牙をガチガチ鳴らすケモノ。だが今ここでコイツを解き放つわけには行かない。
(おーよしよし、おーよしよし…。頼むからあと少しだけおとなしくしててくれっ! とにかくここ出たら、お前の話もよぅく聞いてやるからっっっ!!)
 などと内なるケモノをなだめつつ、とにもかくにも納税済ませて郵便局を出る。そして、ちょっくら落ち着いてゆっくりそいつの言い分を聞いてみたのだが(<自問自答とも言う)。考えてみりゃこのケモノ、昔から文法の間違い指摘だのその正解だのは目にした途端に主張しまくるくせに、その根拠については何一つ具体的な説明をしてくれないのであった(…ま、だからこそ「ケモノ」なんだけどさ。だがこの件については中学高校六年間、日本語文法の授業全てを丸ごと寝倒した宿主の方が問題だとの説あり<爆)。

 肝心の根拠はこれっぽっちも示してくれないくせに、ただただアレは違う、あんな日本語は許せないとケモノは吼える。なので宿主は仕方なく、その原因を考えてみることにしたのだった。



 まず第一に思いついたのは接続の問題。「いただけますよう」の「ます」は丁寧の意を表す助動詞で、動詞の連用形につく。でもって「いただく」はカ行五段活用の動詞だから、その連用形は「いただき(ます)」。なのに「いただけます」になってるのはちょっち変かも(<中学生レベルの文法だ)。…でも待てよ。そーいや確か、五段活用の動詞には可能の意が加わって別の動詞になることがあるんだっけ。だから当然、「いただく」もまた「いただける」に変換…できちゃったじゃんかよオイ(汗)。しかもこの場合、可能の意味を持つ方はみんな下一段活用になるってから、「いただける」の連用形は「いただけ(ます)」。…あら、何も問題ないわ…(顔面蒼白)。

 そんなら敬語表現の点から検証しちゃるわいっ(<このへんから宿主も意地になってきた)。えっとぉ、この場合郵便局が客に頼んでるのは「書類を持ち帰る」という行為だよな。でもって、一応郵便局側は「客が目上、自分たちは目下」という立場でこの文章を書いたと推測される。…てぇことは、この場合の「いただく」「いただける」は尊敬の意味を表すための補助動詞っ! おお、謎が解けたぞっ!

 そう、言うまでもなく「いただく」は敬語の中でも謙譲語という部類に属する言葉である。つまり、相手よりも自分を下に見てへりくだる時に使うべきモノね。なので動詞として使う場合、その行為をなすべき主体は当然「目下」である自分でなくてはならない。なのにこの文章では書き手よりも「目上」であるはずの客が主体となる行為=「持ち帰る」に「いただく」「いただける」をくっつけている…。
 すなわちケモノは、
 「目上のモンの行為に謙譲語なんざくっつけんじゃねぇバカヤロウ」
 …と怒り狂っていたのだった。

 ついでに言っとけば「下さる」は尊敬語、行為の主体となる相手が自分よりも上であるときに使う言葉であるからして、客の行為にくっつけても何の問題もない。なのでやっぱ正解は「お持ち帰り下さいますようお願い申し上げます」。以上、証明終わり。



 …はぁ。それにしても。れっきとした国家機関である郵便局(管理人の記憶に間違いがなければまだ民営化はされてないよな)に、堂々とあんな「間違った日本語」が貼っつけられてるっちゅーのもどーよ。確か郵便局の人って国家公務員だろ? 就職するとき、公務員試験受けてんだろっ!? そんな人間、しかも老若男女が揃ってて誰一人こんなあからさまな間違いに気づかねぇってのかぁぁぁぁぁっ!?

 そーいや、考えてるうちにワケわかんなくなってきちゃって、何かヒントはないものかとネット検索したときもアタシ、椅子から転がり落ちそうになったんだよなぁ…(泣き濡れた遠い目)。だってこのフレーズについての論争って、ほとんどが「いただきますよう」「いただけますよう」どっちが正しいか? ってのばっかなんだもん…。でもってみんな、丸っきり的外れな理論持ち出してきてあーでもないこーでもないやってんの。
 …だからそれ、どっちも間違ってんだってばっ! ああ、今すぐ(ネット)世界の中心でこう叫べたらどんなにすっきりするだろうか。
 でもなぁ…きっとそーゆーことすると間違った根拠によって間違った日本語を覚えちゃった連中から反論だの抗議だのが殺到するんだろうなぁ。もしかしたら彼らの中ではまた別のケモノが「どうしてこれが間違ってるんだぁぁぁっ!」と怒りの咆哮を上げてたりして。



 もしかしたら私の中のケモノって、絶滅危惧種なのかもしれない。そー考えると何ともコイツが不憫で、言い知れぬ淋しさを感じてしまう年寄りなのであった…(しみじみとため息をつきつつ終了)。



 追伸
 結局管理人、こんなアホなことを真剣に考えてたおかげでこの数日間を完璧にムダにしてしまいました。なので現在掲載途中のSS二本の続きはもう少々お待ち下さい。…すみません(そっちの方がよっぽど問題だよバカタレ>自分)。



2005.05.16.(月)      どーせ今年もこの程度

 さ〜て、日記で祝おうお誕生日シリーズも、いよいよ一番の正念場がやって参りました。
 はいっ、大きく息を吸い込んでぇぇぇ〜っ、いくぞっ、せーのっ!!

 ジョーくんっっっ!!! お誕生日、おめでとうございますぅぅぅぅぅ…っっっ!!!

 はーやれやれ、ぜ〜っ、ぜ〜っ(デカイ声で叫びすぎたおかげでちょっと息上がってる<年寄り)。とにかくこれで、「ジョーくん一筋ン十年」のババファンとしてのメンツは保ったぞ(…そのわりにはものの見事に翌日になっちゃってるでちねぇ。一体昨日一日何やってたんだか<通りすがりの案内人)
   ↑
 うるせぇワン公! 日記ってなぁ本来一日の終わりに書くモンなんだからいーんだよっ! 余計なことほざいとらんと、貴様はせっせと「太平洋Xポイントのお父ちゃん」のお世話に励まんかいっ!



 …とまぁ、例によって人間としての尊厳を疑われそうなケンカはちょっくら置いといて。
 思えば管理人、ここんとこ立て続けに襲ってきやがったパソコントラブルのおかげで、この春のありとあらゆるイベントからは完全に隔絶された生活を送っていたのでした。具体的な事例を挙げれば、バレンタインデーSSは見事吹っ飛び、ホワイトデーは再インストール後の設定におわれてそれどこじゃなし、母の日なんざ、二度目のクラッシュでご心配をかけてしまった皆様方にお詫び&復帰報告してるうちにいつの間にか過ぎちまったよこのヤロウ状態だったわけでございます。

 …なのでせめて今回だけは…今回だけはぁぁぁっ!! と必死になっていたのですが、困ったことにいつまでたってもアイデアが浮かばず「あーそうだよどーせ今回もダメだよ悪かったなっ!!」とヤサグレる寸前、なんと前日、すなわち15日になってふいに一つのネタが浮かんだのでした。
 とは言え実際に書き出したのは昨日の昼過ぎ、当然のことながら完成なんざしてるわきゃございませんし、この先どーなることやらさっぱりわかりません。しかも先にポシャった各種イベント用の妄想がごっちゃになって、もう何がなんだかわかんねぇシロモノになりつつありますがそこはやっぱり「気は心」。

 とりあえずこれまで書きあがった分のみ「玉櫛笥」にUPしておきましたので、よろしければ話の種にちょいとお目を通してやって下さいませ…(深々と平伏するやいなや逃走)。



2005.05.07.(土)      生きていく私

 えー、大変長らくサイト放ったらかし状態が続いておりましたが、管理人宅のパソコン、昨日ようやく二度目の退院をして参りました。
 掲示板にも書き込みましたとおり、結局キーボードだけでなく基盤まで全とっかえになっちゃった上にGWなんぞにもひっかかりやがりました挙句、入院期間もえれーこと長くなってしまいましたが…データその他はみんな無事、退院と同時に以前どおり使えるのが何より嬉しい管理人だったり致します(何せこの前は帰ってきてからもあーだこーだで一週間もパソコン使えなかったもんな〜。あの再インストール地獄に比べりゃ今のアタシは天国の住人よ、おーっほっほっほっほっほっ!!)。



 …てな具合に早速頭のネジを一、二本すっ飛ばし、わけのわからん高笑いなどしつつも、今回のオバサンはさすがにかなり落ち込んでたりしてたのだった
 元来わずか二ヶ月足らずの間に二度もパソコン修理に出さなきゃならない羽目になるだけで、ユーザーにとってはかなり痛い。しかも最初の故障はともかく二度目に関しては弁解や同情の余地まるでなし、まぎれもない自分自身の過失以外の何ものでもないしさー。当然保証なんざ効くわけもなく、えれー高額の修理費(そりゃまぁ、買い換えるよりははるかに安かったけんどもさ)までふんだくられたとくりゃ、管理人が自己嫌悪の深い淵の中にどっぷりと沈みこんでしまったのも当然って言えば当然だわな(<自嘲の笑い)。
 とはいえこれじゃさすがに精神衛生上悪いと、気晴らしにTVの一つもつけりゃつけたで、相変わらず暗いニュースばっかやってるし。特にあのJR福知山線の大事故には愕然と致しました(亡くなられた皆様のご冥福と、負傷者の皆様方の一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます)。しかも、それヌキにしたっていたいけな幼児を狙った凶悪犯罪とか、憲法改悪に流されつつある世の趨勢とかばっかりが報道されてるこのご時世、一体あたしゃどーすりゃいいってのーっっっっ!? ああ、おかげで見事に取り憑かれましたさ、無常観&厭世観、全開どころかターボバリバリエンジン絶好調てなもんよ♪ も、ここまで壊れかけたアタシを一体どーしてくれんのさっ!! なんて凄んでみても、結局全ては自分の所為、よって益々ひどくなる自己嫌悪。ま、世に言う「悪循環」というヤツにしっかとはまり込んじゃったわけですな。

 それでも昼間ならいろいろやることもあるから(掃除とか洗濯とか炊事とか皿洗いとか犬の世話とか犬の世話とか犬の世話とかっ!<よっぽど家事における「犬の世話」のウェイトが高いらしい)まだ気も紛れる。だけどこれが夜、それも深夜となると…家族も犬も皆寝静まり、いつもなら何の邪魔も入らずネットサーフィンやSS書きに没頭できる至福のひとときが、ただひたすらぐずぐずうだうだ煮詰まるだけの、最悪の時間と化してしまったのであった。
 すでに「生まれてきてすみません」「生きていてもいいですか」状態にまででき上がってる年寄りほど始末に負えんモノはなく、思考内容はどんどこ暗くなっていくばかり。
(あーもう、こんなアタシには生きている資格なんてないんだわっっっ!! …ってーより、アタシ一体これからどれくらい生きていられるのかしらただでさえヘビースモーカーの飲んだくれ、絶対に平均寿命までなんて生きられっこないしそうでなくても地震やら事故やら、家の外ふらふら出歩いてるだけでもとんでもないアクシデントにぶち当たるこの浮世、しかもオバサン車の運転までするんだもんてめぇで事故起こしてあの世行きになる可能性だって充分あるかもだけどもし明日死んじゃったらどーなるのかしらオフの世界ならまだ葬式出してくれる人もみんなに連絡してくれる人もいるからいいけどネット世界じゃどーしよーもねーしよー…結局サイトは放ったらかしになってそのうちレンタルサーバーとの契約期間も切れてただひっそりと消えていくばかりなのかしらぐちぐちぐち…)
 ああ、あまりにも根暗い記述、すみませんすみませんすみません…(土下座っ)。でもこんなオバサンでさえ、しばらくのちにはさすがに気を取り直し、何とか気分転換など図ろうとしてたんだよぉぉぉっ。だけど…っ! こんな時間帯、こんな状況でできることといえばせいぜい日記つけるくらい(実は管理人、このページとは別にオフでも日記などつけているのであった<ただし一日あたりほんの数行の覚え書・備忘録)。だからそのまま日記をつける。ついでに以前の日記を読み返してみたりもする。

 したらばやーねぇ、どーなってんの? 2005年に入ってからこの方、オバサンが平穏無事に過ごせたのなんて1月の一ヶ月間だけじゃないかー!! 2月以降は不幸の連続、パソコンは壊れるわ生まれて初めて交通違反のキップは切られちまうわパチンコは当たらねーわ(よりにもよって大ヤマト砲リーチかかってんのに外れるってなぁどーゆーこったい隣の席のおっちゃんにまで「これで外れるなんて信じられん」なんて言われちゃったよ畜生)、うわ…ワン公まで具合悪くなってやんの…って、あれ? と、ふと正気を取り戻した管理人。

 そうです。過去の「日記&エッセイ」をごらんになった皆様方ならご承知かと存じますが、ウチのワン公がかかる病気と言えば、99.999%くらいの確率消化器系疾患なのでございます。

 なのでここで強く警告。
 現在お食事中の皆様方は以下の文章は絶対に読まないで下さい。なお食前食後の皆様方、尾篭な話が苦手な皆様方も同様です。例によって警告を無視してどのようなトラブルが起きようとも管理人には一切責任取れませんのでくれぐれもご注意下さいませ。





















 いえね…。消化器系疾患の症状といえばまず第一に下痢だったりするからさー…。
 よって管理人の目が釘付けになった箇所というのはそのものずばり!!

 「○月×日 犬、大下痢。ウ○コまみれになったお尻をきれいにするのに格闘15分」
 「○月×日 ワン公の下痢、ますます重症。ウン○はほとんど水状態、尻尾どろどろ。今日の格闘は30分」
 「○月×日 犬、いくらか回復。ただしまだ軟便」
 「○月×日 犬、ようやく通常○。とはいえ後半半分以上はいまだに半溶け状態○ンコ」
 「○月×日 ついに出ました完全○常便っ!! ああ…何て立派なりりしいウ○コ。これならどこに出しても恥ずかしくないぞっ! よくやった、ワン公っ!!」
(<…あまりにあまりな内容なので以下自粛)

 しかしながらどんなに自粛しようが身を慎もうが、オバサンの日記にはワン公が具合悪くなるたびこの手の記述が繰り返し繰り返し、エンドレスなリフレインとして登場してたりするのである…。

 はい。全ての日記を読み直した管理人の頭からは自己嫌悪も無常観も厭世観も一発で吹っ飛びました。「もしも自分が死んだら」なんて一度でも思ったアタシはどうしようもない愚か者だったと思います。
 こーなったら管理人、何が何でも生き抜くしかございません。平均寿命が何だってんだいっ! 目指せギネスブック、世界最高齢記録更新っ!!

 だってさぁ…(ため息)。

 アタシ、だもんっっっ!!!  たとえいい年こいた負け犬のゴクツブシでも、大酒のみのヘビースモーカーの人間のクズでも、それでもとにかくなんだもんっっっ!!!(<半泣き)










 …あんなウン○日記残して誰が死ねるかバカヤロウ。



2005.04.17.(日)      ああ、またしても緊急連絡…(涙)

 …すみません。管理人宅のノートパソコン、またしてもおかしくなってしまいやがりました(慟哭)。それも管理人がキーボードに飲み物、しかもビールこぼした所為です(おいてめぇ何やってんだよ酒飲んで話書くのはやめろとあれほど…>自分)。
 ででででもねっ…ビールこぼしたのはキーボードのほんの一部、右上の一角だけなんですけど…でもって、こぼしたあともすぐさま水気を拭き取ったおかげか、その後約一日の間は何の問題もなくパソコン使えてたんですけど…。

 本日夕刻、まずはキーボード上の「Back Space」キーが使用不能になりました。でもってつい今しがたパソコン立ち上げてみたら、さらにその上の「Del」キーまで使い物にならなくなってしまいやがりましてねぇ…。
 おかげさまで今のところ、ネット接続だのファイルの更新だの、そんな基本機能は何の問題もなく動作しております。ですがこのトラブルが後日またしても先のような致命的大問題に発展するかもしれないという可能性もまた無きにしも非ず…。

 ええもう、今回のトラブルはまごうかたなきこのオバサンの不注意、同情の余地なんざこれっぽっちもありません…。ですがこのささやかな問題がまたしても前回のような大騒ぎになったら、今度こそ管理人、鉄板でショック死すること間違いなし(それ以前にあんなめんどくせぇ作業するの、たとえ死んだって二度とごめんだよっ)!!



 …てなわけで。管理人、明日再びパソコン抱えて秋葉○の某○AOXに逝って参ります。ま、今回はさほどのことにはならんと存じますし(…ってーか、そーならないと信じたいしっ<切実)もちろんデータも「マイドキュメント」ごとしっかりバックアップ取りましたので、どうぞ皆様ご安心下さいますように…。
 とはいえ、もしかしたらまたしてもこのサイト、しばしの間更新不可能になってしまうかもしれません。ですが最悪の場合にでも掲示板への接続は何とか確保し(ええもう、ネットカフェからでもケータイからでもっっっ<握り拳っ)、事後報告はきっちりさせていただく所存でございますので、どうか何卒お許し下さいませぇぇぇぇぇっ!!!



2005.04.15.(金)      デカけりゃいいってもんじゃねぇ

 ここ数日の東京はモロに花冷え、しかも三日連続で雨まで降りやがってくれたおかげでせっかく咲いた桜もすっかり散ってしまいましたが…おかげさまにて昨日より再び春先のポカポカ陽気に逆戻り、ふと気がつけばちょうちょなんかも飛んでるというまことにのどかな風情でございます。…って、ちょうちょくらいならまだまだ微笑ましーんだけどさ、こうあったかくなってくると余計な虫まで湧いて出るのがアホウの頭。さ〜、久方ぶりに行ってみようか嬉し恥ずかし地雷踏みっ!! 今回のテーマはかの有名な「国旗&国歌問題(特に国歌)」、果たしてどこまで壊れるか管理人っ(よっ、非国民っ<…いやだから、そこまで浮かれんでも>自分)。

 いえね。事の発端は一昨日の夕刊において、某広○県教育委員会が、「県内全ての公立学校の校長に、卒業式や入学式で君が代斉唱の声量などを調査、報告させていたことが13日、分かった(05.04.13.付東京新聞夕刊)」なんて記事を目にしちゃったことだったりしてね…。
 ま〜、毎度毎度いらん手間かけて、よくもこんな愚行を繰り返しとること。たかが旗や歌の一つや二つ、卒業式や入学式で揚げるの揚げないの、歌うの歌わないのなんて些細なことで現場の先生方や当の生徒の皆様方をうんざり、困惑させてるのは管理人が住んでる東○都(<伏字の意味まるでなし、ほとんど嫌味)教育委員会だけかと思っていたら…いつの間にやら遠いあっちゃこっちゃの道府県にまで飛び火してたのねぇ…(しみじみと脱力)。なしてそこまで徹底統制、全体主義かファシズムみてーなことやらなきゃならんのかね? オバサンのモーロクした頭じゃちーともわからんよ。いやマジで。

 …考えてみりゃオバサンが、幼稚園かどっかで初めて「君が代」習ったときの第一印象ってなぁ「変な歌」、それだけだったっけ…(爆)。
 いや別に、畏れ多くも祖国の国歌にイチャモンつける気なんぞはないんだけどさぁ、あの歌の旋律ってやつがさぁ…最後の最後、「こぉけぇのぉぉぉ〜ぉっ むうぅぅ〜すぅぅ〜まぁぁぁぁで〜っ」って歌い切ったその部分がどーも収まり悪いってーか、ここで歌が終わっちまうってなぁサギなんじゃねえかっ!? って…そんな感じがしちゃっただけなんですよ。
 もちろん、たかが幼稚園児の頭の中に高度な音楽理論なんざあるわけねぇです。ただ、それまでさまざまな童謡(<旧文部省唱歌含む)、あるいはアニメ主題歌(「レインボー戦隊ロビン」とか「魔法使いサリー」とか「もーれつア太郎」とか「サイボーグ009(旧ゼロ)」♪とか<年齢バレバレ<笑)を聞きまくっていた幼児が、理屈も理論も関係なしに、半ば動物的本能として感じちまったことでございますからして、できればどーぞお目こぼししてくれませんかね?(だけどこんなん書いてるのがバレたら管理人、「不敬罪」(<現代ではこんな罪状ありません)か何かで逮捕されちゃうのかしら。それとも、当時の管理人は未成年だったからって、あの頃の幼稚園の先生やウチの両親なんかが「監督不行届」で引っ張られるのかしら…<でもそれ、鉄板で時効だから〜っ! 特にウチの親父なんか、三年前に天国行っちゃってるからぁ〜っ! …残念っ!<核爆)

 「日の丸」の方はね、幼稚園の頃は意外と好きだったのよ。だってほら、描くの簡単じゃん、アレ。幼稚園で「さぁ、今日はみんなの国の旗を描きましょう♪」なんて言われても、あれなら三歳児にも10秒で描けるぜ。だけどもしこれが、かなり複雑なデザインの国旗を持つ国だったら…なんて考えるたび、「あー、日本の幼稚園児でよかった〜」と、管理人はしみじみと感慨に浸っていたのだった(<変なガキ)。
 でもって、少し大きくなったあとには「やっぱもーすこしカラフルな国旗の方が楽しいかも」なんて不逞な考えを持ちつつ、「でもウチのはこれなんだからしょーがねぇや」とため息つきつつ大人になったわけなんだけど。

 さすがにン十年も日本人やってるうちに、「君が代」の旋律も大して気にならなくなったし、「日の丸」にもーあと一ひねりなんぞほしいな〜なんて考えることもなくなった。でもってオリンピックその他、各種スポーツの世界大会で日本選手が好成績を収め、表彰式にて「日の丸」が揚がり、「君が代」が流れてくるとついつい涙ぐんだりしちゃうのよ、これが。ああ、アタシもこの年になってようやく、「ごくごくフツーの日本のオバサン」になれたのねぇ…(ホント、慣れってモンは恐ろしい<コラ)。

 ただこの「君が代」「日の丸」に、過去の悲しい記憶を呼び起こされ、できることなら見たくない、聞きたくないと思っている人間が近隣諸国、そして自国民にすら多数存在することはよく知っているし、そういう心情も至極当然だと思っている。
 そりゃ確かに、歌や旗には何の罪もないでしょうよ。でも、かつてその歌を歌い、その旗を掲げながらこの国がやらかした行為の所為で心に深い傷を負った人間にとってみりゃ、いくら罪なき歌や旗とはいえ、それらを見聞きするたびに不快感や悲しみを覚えるってなぁ、どーしよーもないことなんじゃねぇの?
 だから。
 もしもこの先、この国がそういう人々に配慮して新国旗・新国歌を制定するってんならオバサン、これっぽっちも反対しないよ。だけど、そうしないならしないでこのまま「日の丸」「君が代」を国旗・国歌として認めていくことにも…さしたる抵抗はない。

 そう。結局はオバサン、この件に関してははっきし言ってどーでもいーの。もちろん、世間様には熱狂的な「日の丸」「君が代」賛成派も反対派もいるだろうし、両派の意見それぞれにケチをつける気もないです。…というより、「どーでもいい」なんてちゃらんぽらんなこと言ってる人間に、そんな資格なんざないと思ってる。
 ただ、賛成派反対派どちらにせよ、己の意見を力ずくで相手に押しつける、しかも権力を盾にとってだなんて極悪非道な真似は絶対に許せない。

 第一、この件に関しては昨年秋の園遊会で天皇陛下ご自身が「強制でない方が望ましい」とおっしゃっているんですよ? ま、そのご真意についてはのちほど宮内庁かどっかが「陛下に発言の趣旨を確認したとしたうえで」あーだこーだゆーてたけどさ、こんなに簡潔明瞭なお言葉にご真意も発言の趣旨確認もないだろう。
 多分、こんなことやらかす「教育委員会」のメンバーってなぁ相当「右」かかってると思ってたんだけどさぁ…そんな連中がよくもこーゆーことやるよなー…大御心に逆らう、あるいは無視するってこたぁ、果たして君臣としての礼節にかなっているのかよ、オイ。

 ついでに言えばあんたら、ただただバカでかい、「会場中に響き渡るような」声で「君が代」歌えばいいって思ってるみたいだけど。

 あのねぇっ!! 歌ってなぁ、ただデカイ声で歌えばいいってモンじゃねぇんだよっ!! 人間同様、歌にも個性ってモンがあるんでぃっ! ガタガタヌカす前に、一度「君が代」のカラオケ、歌なしで聞いてみろ。あの音階、あの伴奏…そしてあの旋律耳にして、声張り上げて大絶叫しようとする人間がいたら、オバサン、差別発言覚悟で言うぞ。「…一度耳鼻科行ってこい」って。
 先にも言ったが、こちとら残念ながらガキの頃から音楽理論だの何だのにはまるっきし疎いただのオバサンだよ。でも、それでも。あの歌は絶対、ぎゃぁぎゃぁ大声で歌うようなモンじゃないの! こればっかりは、オバサンの動物的本能がはっきり大脳皮質の奥でささやいてるんだよっ。…でもま、理屈も理論も関係ない、こんな単なる生理的嗜好ってだけじゃ何の説得力もないのよね〜…としょんぼりしてたら、何処かのオペラ歌手だか音大教授だか、とにかくオバサンなんかとは比べ物にならないくらいの音楽の専門家、その道のプロのご意見を目にする機会があったのだった。曰く。「『君が代』は元来静かに、荘厳に歌うべき楽曲であって、決して大音量で歌うべき楽曲ではない」ってさ(残念ながら管理人、この記事をスクラップするのを忘れちゃったので出典は明記できません。だからどうぞ、ご不快に感じられた方は思いっきり無視して下さって結構です)。

 それでもオバサンはあえて言うぞ。賛否両論、右の人の圧力やら教育委員会の権力乱用やらがいくらあろうとも、「君が代」って歌は静かにしみじみと歌うべき楽曲だってなぁっ!!

 …で。もしもそれでも。各自治体の教育委員会が、とにかくデカイ声で歌えばそれでいいと、歌の個性だの味わいなど一切無視したこんなバカげた方針をあくまで貫こうというのなら。

 いっそ、現代の若者に人気のあるアーティストに頼んで「君が代」丸ごと編曲し直してもらったらどうかしらぁ?(個人的にはロック系アーティスト推奨<核爆)「ロックンロール君が代」とか「シャウト君が代」とか。あ、「よさこいソーラン君が代」ってのも結構ウケるかも(<自分で言ってて笑死)。  そしたらさぁ、きっと全国津々浦々の学校で、卒業式だの入学式だのには「国歌」の大絶叫が聞けると思うんだけど、どうよコレ?



 ただし。編曲頼んだアーティストに断られるとか、正当かつ伝統的な国歌の格式がぶっ壊れるとかいうリスクについてはオバサン、何の責任も持てないからね。そこんとこ夜露死苦!!(…と、昔懐かし80年代不良風の当て字で無理矢理終了<どーやら、あれこれ身に覚えがあるらしい<爆)



2005.04.01.(金)      お誕生日とトラとウマ

 さぁ! 「日記で祝おうお誕生日シリーズ」もいよいよ5人目、本日4月1日はグレート氏の生誕記念日です(はぁと)
 いつもおどけてみんなの心をほぐしてくれる、だけどその奥底にはとっても繊細な魂を秘めているグレート氏。貴方がこの世に生まれてきてくれたことに飛びっきりの感謝を込めて…Happy Birthday!!



 ところで4月といえば、我が日本国ではご入学シーズン。ネット上でも、小中高大にかかわらず「うちの子今度一年生」などというお話が華々しく飛び交い、管理人も何となく嬉しい気分の今日この頃なのであった。
 さらにはオフにおいても、「新一年生」の噂はあちこちから入ってきてたりして…。

 一番身近なのがいつもお世話になっている近所の酒屋さん(<飲んだくれの管理人にとっては足を向けて寝られないお店♪)の坊や。何でもこの春からめでたく小学校ご入学だそうで、まさに人生最初の一年生! なので管理人もここしばらく、買い物やワン公の散歩などで顔を合わせるたびに「Sちゃん、おめでとう♪ 4月からはいよいよ一年生だね、頑張ってね」などとにっこり笑顔の猫かぶり全開、「パピちゃんちの優しいおばちゃん」として接していたのだが。
 今日、件のお店に買い物に行った実母が帰宅後もらした何気ない一言。
「○○屋さんのSちゃんね、新しいランドセル、どうしても『紺色』のが欲しいって言って譲らなかったんだって。だからお祖父ちゃんとお祖母ちゃんがご希望通り紺色のランドセル買ってあげたらしいのよ。これも一種の『孫バカ』かしらねぇ、うふふふふ」
 いかにも微笑ましい話題を提供したとばかりに和やかな笑みを浮かべる実母。だがそれを聞いた娘の脳裏には今を去ること三十数年前の苦い記憶がありありと蘇り、瞬時にして般若の形相と化してしまったのであった…。

(ぬゎにぃ〜っ!? 紺色のランドセルだぁ!? ふざけてんじゃねーよこのクソガキ!! ランドセルっつーたらなぁ、男の子は黒女の子は赤、この二色と相場が決まっとるんじゃい! なのに紺色だと? ランドセルの色ってーなぁてめぇで選べるモンじゃねぇんだよっ!! 小学校においてそんなワガママが通ると思っとんのか恥を知れこん畜生ぉぉぉぉっ!!)

 …ああ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ。21世紀のこのご時世に20世紀真っ只中、それも三十数年前の常識なんざ持ち出すオバサンの方がはるかに非常識それは重々わきまえております。ですがこの「ランドセルの色」に関して、オバサンの心の中にはいまだに癒しきれない深い傷、トラウマとかPTSDとかいうやつがしっかり刻み込まれていたりするんだよぉぉぉっ…(慟哭)。



 今を去ること三十数年前とくれば、さすがのオバサンもまだまだあどけない幼子、来春の小学校入学を控えて「友達百人できるかな〜♪」などと無邪気に歌っていた、純真無垢の幼稚園年長組だったのであった(遠い目)。
 でもって「一年生〜になった〜ぁらっ♪」と抱いていた夢といえばランドセル。ご近所の小学生のお姉様方がしょってる赤いランドセル、アレがもうそれはそれは羨ましくてねぇ…あの憧れのランドセルがいよいよ自分のものになるっ! …と小さな胸を思いっきり膨らませててさぁぁぁぁっ。だから当然、両親や祖父母には「あのねあのねっ! あたしが一年生になったらいランドセル買ってね! あたし、それしょって小学校に通うんだ〜」などと毎日毎日呪文のように繰り返し…そればかりかご近所のおじさん、おばさんにまでことあるごとにいランドセルで小学校に行くんだよ〜」と言いふらしてたんだよえーいくそっ。
 そんな幼稚園児に対する大人たちの反応といえば、両親祖父母ご近所の皆様の誰も彼もが「そっか〜。りーみんちゃん、よかったね〜。いランドセルの一年生になったら、お勉強しっかり頑張るんだよ(はぁと)」てな具合に頭をなでてくれるのがお約束。なので管理人は小学校入学半月前まで、そんなささやかな夢の実現にこれっぽっちも疑いなど持っていなかったのに…ああそれなのにそれなのに。
 ある日「りーみん〜、新しいランドセルが届いたわよ〜」と母に呼ばれてすっ飛んでった管理人。そしてたった今届いたばかりの包みを嬉々として開けてみたならば、中から出てきたよぴかぴか新品のきれいなきれいなランドセルがっっっ!。ただしその色は…まっ黒け。

 そーなんです。実は管理人、「女の子なんだから余計な受験戦争に巻き込まれないように」との両親の配慮のもと、しっかりきっぱり中高短大つきの某私立小学校にぶちこまれてしまったんです(でも結局外におん出る羽目になり、小中そして大学と、一般の公立校コースより一回余分に受験しちまったぞオイ<怒)。そしてその小学校では男女とも、校章入りオーダーメイドのいランドセルを使わなければならず…。

 こういう場合、間髪いれずに泣きわめき、「赤いランドセル〜」と駄々をこねるのがおそらく正しいガキんちょの姿。だけど時を同じくして届いた制服だの制帽だのサブバッグだのに一瞬でも心奪われてしまったのが管理人の運の尽きだったのかもしれません。
 …結局、泣きわめく機会も駄々をこねるチャンスも見事に取り逃がし、管理人はそのままいランドセルで小学校生活六年間を過ごさざるをえなくなったのでございました…。

 えーいもうっ!!! あそこのガキんちょが『紺のランドセル』なんてワガママほざきさえしなけりゃ、こんな昔の心の傷を思い出すこともなかったのにぃぃぃぃぃぃっ!! あーもうアタシ、これ以上「パピちゃんちの優しいおばちゃん」のフリなんざこれっぽっちもできないわ。今度会ったらどうしてくれよう、あのクソガキ。

 …ここは一発、渾身の力を込めて張り倒してやるしかねぇか。



 …というわけで、久々かつ剣呑極まりない「本日の教訓」

 ガキの頃の些細な心の傷は、思いもかけないところで成人後の人格を歪めます。ご両親様、ご親戚の皆様方を始めとする大人の方々、くれぐれもガキの心にいらん傷を作らないよう心がけましょう(…なんて言ったところで、そんな細かいトコまで気配りなんかしてられっか畜生! 甘えてんじゃねーぞガキどもっ!!<完全に人格崩壊した失敗作の見本)。



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