で。「泡沫(03.07.26.付)」でも書いた「こんなモン」がこれだったりする。
よりにもよってなんでこんなの描いちゃったかというと、例のポーズ集に「巫女さん寝っ転がりポーズ」っちゅーのがあってさ…。
本にも「貴重な資料」って書いてあったけど、まさにその通り。さすがのオバサンでさえ、巫女装束着てへたり込んだことは何度かあったものの、寝っころがったことなんざ一度もなかったもんね。「おおっ!!」って、ついつい叫んでましたわよ、初めて見たときには。
そして、感動のあまりしばし呆然と見入っているうちに思い出しちゃったのが「陽暉楼」(1983年東映・五社英雄監督)。そう、「女は競ってこそ華、負けて堕ちれば泥」(コピー・関根忠郎)ってアレです、ハイ(←そーゆー映画を思い出すところがすでに年寄り)。いえ、あの映画のポスターもね…主演女優さん二人の寝っ転がりポーズだったりしたんですよ、実は。でもって、よし、今回はこの線で行ってみよーっ、てなことにあっさり決定。
たちまちむらむらとわきあがってきた煩悩、もとい創作意欲の赴くまま、アタリとって下書きしてペン入れてトレースして、色塗って。その間も頭の中で膨れ上がる妄想、暴走する邪念。
(コンセプトは「菅の根のねもころ君が結びてしわが紐の緒を解く人はあらじ(万葉集・巻十一)」なんてとこかなー。「紐の緒を解く人」って誰かしら。ここはやっぱりジョーくんかしら。いや、アルベルト様やジェットくんちゅーこともありうるぞ。ま、どーせ相手は描かないんだし、ここは見る人それぞれの妄想に任せることにしよう、ふっふっふっ…)
(このカッコであーなったりこーなったりするんなら、やはり青畳の上しかなかろうて。…よし、背景には淡い緑をいれてみよう。だけど、清々しく香る青畳の上、紐を解くのは誰かな~っ♪ ジョーくんか、はたまたアルベルト様かジェットくんか…)(またそれかい>自分)
(髪の毛は結ぶよりほどいた方が断然いいよね。乱れ髪、ってか? 髪も乱れて裾も乱れて、髪もほどけて紐もほどけて…あああああぁっ~)(他に考えることはないのか>自分)
ああ、いかんいかん。気がつけばどっぷりオヤジの(妄想の)海に浸りきっているアタシ。わざとらしく万葉集なんか持ち出したところで、この程度のアカデミズムじゃごまかしようがないじゃんか。
ちなみに参考資料では、寝っ転がっている女の子、それはそれは安らかな優しい寝顔をしておりました。でもね、そんな「楽しいお昼寝タイム」描いたって、こっちはちっとも嬉しくないんだよっ。だから、そのへんはちゃんと描き変えましたわ、皆様! 小悪魔的な誘い顔と当惑した憂い顔、今回は「初々しさ」を狙ってみたかったので後者に致しましたが、お好みに合いますかしら。どーせ描くならやっぱ、色っぺー方が楽しゅうございますもんね、おほほほほっ。…なんて、奥様言葉使ってどんなに気取ろうが何しようが、中身はしっかりオヤジ丸出し。管理人、ついにオバサン化が行き着くところまで行き着いて、あとはもうオヤジ化目指すしか道はないということか(激爆)。
そんなことよりアタシ、確かこの前「著作権について」で『自作のイラストも当面はオリジナルのみを掲載していく方針』などとほざいてたのよねぇ。わっはっはっ。結局この宣言、一ヶ月も保たねーでやんの。ま、いーや。だってこのフランちゃん、完全別人だもんねー。でも、この先いつか他のメンバーさんたちのイラストとかも描き始めたら、あの部分内緒でこっそり直しておこうっと(←姑息)。